睡眠時無呼吸症候群(SAS)について
1. 睡眠時無呼吸症候群とは何ですか?
口や鼻、肺へと続く空気の通り道が狭くなることで、眠っている間に呼吸が止まる状態が繰り返される病気のことです。医学的には、10秒以上呼吸が止まる「無呼吸」や、呼吸が弱くなる「低呼吸」が、1時間あたり5回以上繰り返される状態をいいます。
2. 睡眠時無呼吸症候群の主な症状は何ですか?
- 1)周囲の方からいびきを指摘される
- 2)夜間の睡眠中によく目が覚める(寝汗をかいたり、何度もトイレに起きる)
- 3)起床時の頭痛や体のだるい感じ
- 4)日中の眠気が強い
3. 睡眠時無呼吸症候群の原因は何ですか?
睡眠時は、のどの周囲の筋肉の緊張がゆるみがちになります。
①筋力の低下(加齢)、②舌が大きい、肥満で首周りに脂肪がついている、③顎が小さい、扁桃肥大がある、④口呼吸をしていると舌が落ち込みやすくなり、気道が狭くなって無呼吸を引き起こしてしまいます。
4. 睡眠時無呼吸症候群の診断方法は何ですか?
当院では問診や病歴などで睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合、携帯型の簡易無呼吸検査や脳波や筋電図を含めた睡眠ポリグラフ検査(PSG)にて睡眠中の呼吸状態の評価を行います。PSGは通常、医療機関に入院して検査を行いますが、当院では自宅で行えるPSG検査を実施しています。入院検査に比べ、時間的にも費用的にも負担が少なく行えます。
その重症度はAHI5~15を軽症、15~30を中等症、30以上を重症としています。
5. 睡眠時無呼吸症候群が治療されない場合、どのようなことが起こる可能性がありますか?
循環器疾患の患者さんは睡眠時無呼吸症候群を合併している割合が高いと報告されています。次のようなことが生じる可能性があります。
6. SASの治療法にはどのようなものがありますか?
持続陽圧呼吸(Continuous Positive Airway Pressure, CPAP)治療
CPAP治療は、マスクを着用して、鼻や口から睡眠中に空気を圧力付きで気道に送り込みます。これにより、気道が開いた状態を維持し、無呼吸の発生を防ぎます。
様々な種類のマスクがあり、患者さんの状態に合わせて調整します。
【効果】
効果的に無呼吸を改善し、睡眠の質を向上させます。長期的に治療を続けることで、睡眠時無呼吸症候群から生じる病気のリスクを減少させる効果が期待されます。
口腔装置療法
特定の口腔装置(マウスピース)を使用して、下顎や舌の位置を変えることで気道の開口を維持する治療法です。通常は歯科医がカスタムメイドで作製します(健康保険の適応となります)。
【適応】
特に軽度から中等度の睡眠時無呼吸症候群の治療に効果があります。
ライフスタイルの変更
体重管理、禁煙、アルコールの適量摂取、寝具や睡眠環境の改善など、健康的なライフスタイルの改善が重要です。これらの変更は上記の治療法と併用されることが多く、症状の軽減に寄与します。当院のスタッフが一緒にサポートしていきます。
- 診療科目
- 糖尿病内科 腎臓内科
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- 〒332-0015
埼玉県川口市川口2丁目8-19 伊東ビル 3F - アクセス
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- キャッシュレス決済が可能です
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